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裂き織のコート、一年に一枚作っている。

材料といい手間といい、なかなかの大作。

裂き織と土台の古布は一体感があるように

前後左右の見え方は街中で浮かないように

着やすいように、軽くて暖かいように・・・などなど考えながら作る。

裂き織だけはお願いしている。

服には使えないいい塩梅のボロを裂いて、配色して渡すと

柔らかくいい感じに上がってくる。

古布はいつものことだけど、作業中に思わぬ穴や生地の傷みを発見する。

その度に対処して作り続けると

出来上がりがはじめと違って自分でもびっくりする。

大変だけどそれがいい。

毎年作っているせいか、年々良くなる気がする。

組立は要領がよくなって速くなったのはいいけれど

違うところに手間をかけてしまうから

結局時間がかかってしまうのだ・・・!

で、今年は5枚目、今週から着手。

今回は半纏の型抜き部分に刺し子をしてみた。

藍がのってないので、強度補強の意味もあって。

もちろん糸はほどいた藍の糸。

左後ろ見頃の腰当たり、さりげなく。