2019年が始まりました。年初めのお仕事はコートのお直しでした。袖口の修理と袖裏地の取り替えです。思い切って大島紬を使いました。贅沢な使い方でなかなか裁断に勇気がいりますが、暖かさ、軽さ、脱着の気持ち良さは抜群だと思います。それに裏地のオシャレは江戸の粋、感じます。このコート、お求めいただいたのは10年前になりますでしょうか。大切に着ていただいて、作家冥利に尽きます。使い込まれた布に惚れ惚れした年初め、今年もよろしくお願いいたします。